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相場の転換点を捉える炭鉱のカナリア

2025年の国際博覧会(万博)開催地が大阪に決定しました。私が生まれた1970年にも開催され、大阪では55年ぶりの開催だそうです。今まで放置されていた大阪湾岸エリアの夢洲がやっと活用されることになりそうです。歴史は繰り返すのか東京オリンピックの後に大阪万博、その後にオイルショックが来てバブル再来となるのでしょうか。

今回は23日に行われたくりっくフェスティバルの第3部、岡崎良介氏の「波乱の時代が始まっているーVIXショックの先にあるものー」から印象に残ったものを投稿します。最初に今年の1月高値から大きく下落した局面と、今回の下落の違いについて説明がありました。1月はVIXが上昇すると米国の株価指数は、ほぼ同時に下落したのに対し、今回は下落が大きい順に小型・ナスダック、SP500、ダウとなっているようです。

炭鉱のカナリアとは、何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆を言います。今回挙げていたのが、小型株指数のラッセル2000です。資料には-16.2%の下落率となっており、SP500に対して先行して20%以上の下落した場合、過去30年をみるとSP500も下落トレンドに入るそうです。

転換点を捉える炭鉱のカナリアは他にもVIX指数、プットコールレシオ、ハイイールド債、小型株指数、コモディティ関連などあります。「VIX指数と信用リスクの推移」ではハイイールド債ではなく、BBB格社債で解説されていました。おそらくハイイールド社債の中でシングルB、Cなど格付け社債は減少する一方、信用力は低いがぎりぎり投資適格となったBBB格社債が市場で増えている為と思われます。

現在、安定しているハイイールド社債だけを見ていては、社債市場全体に積み上がった潜在的なリスクを見落としてしまう可能性があり、現状では、ハイイールド社債ではなくBBB格社債を注目していると思われます。上乗せされる金利(スプレッド)は最も高かった今年の7月の水準を超えて現在推移しています。

岡崎良介氏の口コミサイトでは「いつも下落のほうを言っているので下落の時は当たっているという感じ」「大手企業で働いていてもメディアに露出していても株予想が当たらない」などあまり良い評判はありませんが、資料の最後のあった「日本株はリバウンドを取りに行く資産である」は、底値で購入を待っている私には響きました。

最後の為替セッションでは、昨年の討論で今年の最強通貨がメキシコペソで全員一致したのに対し、今年は皆さんの意見が割れました。イギリスポンド、ユーロ、米ドルと最強通貨が続く中、エミン・ユルマズ氏はまさかのトルコリラ、地方選挙がある3月までならとの限定でしたが…。参加者の期待を裏切らないエミン・ユルマズ氏、さすがです。