毎年8月を迎えると目につく終戦記念日、2018年(平成30年)で終戦から73周年となります。終戦記念日とは、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」と1982年(昭和57年)より定められています。実際の第2次世界大戦の終戦日は、日本がポツダム宣言の降伏文書に調印した1945年9月2日です。当時のアメリカ合衆国大統領トルーマンは、降伏文書に調印した9月2日を「V-J Day」(Victory over Japan Day)として宣言し、米国や英国などでは9月2日を対日勝戦記念日と呼んでいます。
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身内に戦争体験者はいませんが、学校で悲惨な話は何度も聴いた記憶は残っています。今思えば学校で教える第2次大戦関連の話は、日本がいかに他国に迷惑をかけたのかという点が重点的で、日本史で教える内容も要点だけだったように思います。特に近代史は最後の方に教わる為か、時間の都合でテストに必要のない箇所は省略されることもありました。
世界の全体像を知るには、書籍などで調べるしかありませんでしたが、ネットの普及で今まで疑問に思っていた点など、かなり知ることができる様になりました。特に戦後から現在に至るまでの歴史は、日本だけでなく海外の情報とリンクしてみると今までの価値観が大きく変わることもあります。
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元大蔵官僚の高橋洋一嘉悦大学教授が、戦争を防ぐために必要な条件を解説されていました。世界で過去に起こった国家間戦争に調べられ、そのデータベースの分析から結果を出されています。
- 一定の防衛力を備える
- 同盟関係の強固
- 民主化
- 経済依存度向上
- 国際機関加入
自国で出来ることもあれば他国任せのところもあります。この条件を日本に当てはめると、日本が73年も平和であったことも納得させられます。平和憲法のおかげという意見もありますが、高橋洋一教授は
ある人は、日本の平和憲法を世界に広めるべきという。私も留学中にそう思ったが、意外にも日本のような不戦憲法は世界の国では珍しくない。何より、国際政治のリアリズムからいえば、一国の憲法だけで世界平和が訪れるほど、甘くはないことをいやというほど聞かされた。
と仰っています。北朝鮮がミサイルを発射し、尖閣諸島の領海進入が常態化している中国など、これまでと違った危機が表面化しています。平和を祈念する日にこれらの問題についても考える良い機会だと思います。
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