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WTI原油先物が初めてマイナス圏に沈んだ その後の影響について

今週のサプライズはWTI原油先物5月限終値がマイナス37.63ドルになったことです。原油の買い手がいない事が原因ですが、お金を支払ってまでも原油を売らなければならないこの状況は、まさに歴史的瞬間と言えるでしょう。原油タンカーで保管すればよいのでは?と考えがちですが、WTI公式受渡場所がオクラホマ州のクッシング(Cushing)で北米大陸の内陸にあります。原油需要激減でアメリカの原油保管タンクがパンク状態の中、今日決済しないと現物がやってくる5月現物渡しの締日がやってくる。タンクがパンクすると洋上保管するしかないのでコストがかかる為、お金あげるから引き取ってくれ状態になったようです。

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当然この影響は原油価格に連動するさまざまな商品に影響することになります。

クレディ・スイス・グループは、原油価格に連動する上場投資証券(ETN)の投資家に対し、ETNの価値がゼロ以下になったため投資資金は恐らく全く返ってこないと通知した。 クレディ・スイスの発表文によると、同行の原油ETN「ベロシティーシェアーズ・デーリー・3x・ロング」(UWTIF)は21日の参考価格がゼロ以下となった。 従って、このETNについて「保有者はいかなる支払いも受けられない」と説明した。

東証ETFWTI原油価格連動型上場投信(1671)も、今週大きく下落しており4月24日に年初来安値を更新しています。チャートをみると4月になって一度反発しているので、買い手の現状はかなり厳しい状況と察します。

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私は先物取引で大きな損失を出した事があるので、割安になっても購入には慎重になってしまいます。ただ、石油会社は破綻しそうになれば国家戦略的に困るので、政府が助けることもあると思います。

会社は長い目で見れば成長もするし配当も出すので中長期で保有することも考えますが、このETFは長期的には石油の値段が上がらないと価格が上がらない。その上がり方もロールオーバー時の減少があるので、石油の値段があがるほどには上がらない。短期勝負ならありかもしれませんが、マイナスになるリスクをとってまで欲しいとは思いません。

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