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森永 卓郎著「やめる!―年収崩壊時代を勝ち抜く方法」を読んで

本日の日経平均は1%近くの下落でした。新興市場の下落幅の方が大きくそろそろレンジ相場終了でしょうか。今まで株価が割安になる時を待ち続けたので、そろそろ銘柄を増やしたい気持ちです。為替はじわじわ円高進行中で、南アランド円は一時8.00を割りました。クロス円も今後の下落幅次第では買増す可能性もあります。本日は相場に関係のありそうな書籍の感想です。

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森永 卓郎著「やめる!―年収崩壊時代を勝ち抜く方法」で最初に気になったのは、経済アナリストなのに第5章34の「貯金」をやめるについてどう考えているのかを知りたかった為です。生活費の3年分を貯金するのは実行してほしいが、それを超える額は慌てて貯める必要はないとのこと。

老後の為に生活をギリギリまできりつめ、今をおろそかにするよりも、今を大切に生きることが大切とのこと。私は「貯金をやめて投資をするべき」と述べられるのではないかと考えていました。

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初めから読み始めると印象に残った箇所がいくつかあります。

「やりがい」は、どんな仕事にもそれなりにある。ところが、そこに「おカネの論理」が入ってくると、どうなるか。人はカネに弱い。仕事に対する思いをカネが支配してしまう。 中略 科学の視点でみると、おカネで仕事が楽しくなることはない。むしろ、やる気がなくなるとも言えるのである。

この部分はとても印象に残りました。いろいろな例えがとてもよくわかる内容です。

イタリア人とくらべて、日本人は「権力志向」が強いのだと思う。下に権限を委譲すると、おのずと上の人間の権限は縮小される。イタリア人のトップは喜んでそれを受け入れる。ところが、日本のトップはまったく逆に、少しでも多くの権限を握ろうとする。彼らは、大組織で自分が権力者として君臨し、従業員を駒のように動かす。そこに生きがいを見出しているからである。

これは働いているととても実感できます。現場の細かいルールまで規定してくるような上司がまさにこの典型です。多少自己満足の域は出ないようなルールを従業員に押し付けてくるのは、本当に勘弁して欲しいです。決めた本人は満足感があるかもしれませんが、従業員の士気は反比例して下がっていることが多いように感じます。

本書にはさまざまな「やめる」について書かれていますが、「投資をやめる」とは書かれていません。日本人の多くが投資を行っていないのでやめる以前の問題かもしれません。今までのように会社に依存している生活は「やめる」べきだと思いますが、給与以外の収入源を確保する必要性はあると思います。

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