3日昼前、官首相が自民党総裁選に立候補しないと自民党臨時役員会で表明しました。コロナ対策と選挙活動の両立が出来ない為だそうで、速報直後の日経225先物は株高で反応。後場も株高は続きTOPIXは年初来高値を更新して大引けとなりました。
1日取引終了後、JR西日本（9021）は公募増資を実施し約2780億円を調達するとのこと。新株発行株数は最大で現発行済み株式数の27.5％に達し株式価値の希薄化を嫌気する動きが強まり、株価は出来高急増で一時前日比16％安の5020円と1996年10月の上場以来最大の下落率となりました。1987年の国鉄民営化後、公募増資はJRグループで初めての事です。
JR西日本の長谷川一明社長は記者会見で「日々のオペレーションに必要な資金は十分確保しているが、債務がかなり積み上がり財務基盤は弱くなっていた。財務基盤を整えつつ安全投資を確保して成長投資を進める為には、増資による資金調達がベストだと判断した」との事。
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長引く新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続く関連の業界では、財務基盤を強化する動きが相次いでいます。航空大手で資本増強を行った日本航空（9201）やANAホールディングス（9202）、優先株を発行し800億の増資を行った西武ホールディングス（9024）などです。
JPX日経インデックス400構成銘柄の定期入替で陸運業種の多くが除外された事を考慮しても、株価が下落したので安易に購入するのは得策で無いように思います。もちろん鉄道以外の資産売却によりキャッシュの創出や、自己資本の改善ができる場合もあるのですべてという訳ではありません。ただ今回の増資で関連銘柄の投資リスクは高まったように感じます、
