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東証のシステム障害で株式全銘柄の売買を終日停止

東京証券取引所は10月1日、相場情報の配信に障害が発生しているとして同日の株式全銘柄の売買を終日停止すると発表しました。原因を現在調査中で、明日以降の予定については改めて開示するとのこと。日本取引所グループでは、システムの更新などは特に予定されておらず、ハッキングの兆候もないとのことです。

全銘柄の売買が前回停止されたのは2005年11月で、その際は4時間半にわたって取引が停止されていました。今回は現物取引で過去最悪のシステムトラブルとなる模様です。過去の歴史をふりかえってみると

  • 2001年(平成13年)6月12日 ソフト99コーポレーション株が上場時に終日取引停止
  • 2005年(平成17年)11月1日 コンピュータプログラムミスにより、全上場銘柄の取引を一時停止
  • 12月8日 みずほ証券の誤発注したジェイコム株の注文を取り消せず、ジェイコム株大量誤発注事件
  • 2006年(平成18年)1月18日 ライブドア事件で大量の売り注文に対し、リアルタイム処理が追いつかず全銘柄取引停止
  • 2008年(平成20年)2月8日 デリバティブ売買システムの障害で一部先物商品の取引を停止
  • 2012年(平成24年)2月2日 arrowhead内の3つのサーバで不具合が発生、午前9時より241銘柄の取引を一時停止
  • 2018年(平成30年)10月9日 arrowhead内の1つのサーバで不具合が発生、売買の遅延や一部の注文ができなくなる不具合発生
  • 2020年(令和2年)10月1日 株価など相場情報の配信に障害が発生、午前9時の取引開始から全ての銘柄で売買が停止

となっています。

金融商品取引所を介さず有価証券を売買することが出来る私設取引システム(proprietary trading system, PTS)は、通常通り売買できます。多くのネット証券が参加しているのが、SBIジャパンネクスト証券が運営するジャパンネクストPTSです。過去には各証券会社が独自の私設取引システムを運営していましたが、多くのサービスはすでに終了しています。

現存する私設取引システムは上記画像の「ジャパンネクストPTS」と世界最大手のPTS業者で欧州のチャイエックス社が運営する「チャイエックスPTS」があります。

急いで売買する必要がないので利用する機会はありませんでした。ただ今回のような時の為に、金融商品取引所を介さず有価証券を売買出来る今の仕組みを知っておいても損はないと思います。